どうも、スーパーの魚屋で働いているしらすです!
いきなりですが、『プライドフィッシュ』の存在をご存じでしょうか。
簡単に言えば『地元漁師が選んだメチャ旨な魚』のことなんですが、一般の方で知っている方はなかなかいないように思います。
魚屋をしていて、最近取り扱うことも多くなってきた『プライドフィッシュ』。
今回はぜひ、うまい魚『プライドフィッシュ』のことを知っていただいて、見かけた際にはぜひとも食べていただきたいと思います。
『プライドフィッシュ』って何?
魚離れが進む中、本当においしい魚を食べたことがある人は一体どれくらいいるのでしょうか。
魚の真のおいしさを味わった人は思わず感動せずにはいられませんよね。
そんな、魚の本当のおいしさをたくさんの人に知ってもらうために、地元の漁師が『旨い魚』として自信を持って勧める魚を「プライドフィッシュ」に選定し、ブランド魚として認定しています。
日本全国の地域ごとに、季節ごとに、魚を知り尽くした漁師が選ぶ"一番食べてほしい魚"をぜひ味わってみてください。
参考:プライドフィッシュとは|プライドフィッシュ
プライドフィッシュは上記の通り『漁師が季節に応じて選ぶ旨い魚』のことです。
魚にはそれぞれ”旬”というものがあって、魚によって旨い地域、旨い季節が違います。
『餅は餅屋、魚は魚屋、地元の魚は地元の漁師』ということで、それぞれの季節に地元漁師によって選ばれた旨い魚のことを『プライドフィッシュ』といいます。
『プライドフィッシュ』の選定基準
プライドフィッシュには明確に選定基準が設けられています。
選定基準は以下の4項目。
- 本当においしい漁師自慢の魚であること
- 地元で水揚げされたものであること
- 旬を明確にした魚であること
- 各会員が独自に設けている基準(サイズ、水揚げ海域等)をクリアしている魚であること
地元の漁師が旨いと思うものしか登録できない。
旨い季節“旬”でないと登録できない。
一番旨いサイズのものしか『プライドフィッシュ』と名乗れない。
これだけの選定基準があるんですから、『プライドフィッシュ』と名乗っているものが旨い理由がよくわかりますよね。
『プライドフィッシュ』の公式サイトでは旨い理由を教えてくれる
選定基準があるプライドフィッシュですが、公式サイトに飛んでみると『プライドフィッシュが旨い理由』を教えてくれます。
例えば、『山口産の瀬付きあじ』。
僕が勤めているスーパーではよく取り扱うのですが、瀬付きあじのおいしさも公式ページではしっかり旨い理由が示してあります。
なぜ脂がのっているのか、なぜ肉厚なのか、どういった調理法がおいしいのか、などなど『山口産の瀬付きあじ』のおいしさの説明や、どう食べれば旨いのか、といったことがしっかりと明記されています。
これはほんの一例ですが、『プライドフィッシュ』は登録されている魚すべてにこういった説明が明記されているので、情報を知ったうえで食べてみると、さらに美味しさが際立ちますよね!
『プライドフィッシュ』の意義
そもそもプライドフィッシュの取り組みは『鮮魚の消費拡大』のために始まりました。
公式サイトではプライドフィッシュの意義について二つの理由が明記されています。
進む魚離れと消費者が抱くイメージを払拭する
魚の消費量は平成13年を境にして、下降の一途をたどっています。
『体にいいから食べるようにしたい』と考えている人は多いようですが、『旨さ』に関しては触れることが少ないため、『体のために仕方なく摂取する』というイメージを抱いている人が多いのかもしれません。
そこで、『旨さというポイントにピントを合わせた情報』を発信することで、『魚を食べてみよう』と思ってもらえる機会を増やすことが目的の一つだそうです。
『週末に、旅行先でおいしい魚を食べたい』というニーズに応える
公式サイトでは魚のおいしさの情報とは別に『おいしいお店・買えるお店』の情報を合わせて載せています。
これは見出しにある『週末に、または旅行先でおいしい魚を食べたい』というニーズに応えるためです。
おいしい魚の情報を知る→食べてみたい→どこで食べられるの?→公式サイトでチェック
『おいしい魚を食べたいけど、どこで食べられるの!?』『知らない土地に来たけど、旨い魚を食べるにはどこに行ったらいいの!?』という方のために、痒い所に手が届くような情報がきっちりと明記されているのは、こういったニーズに応えるためなんですね。
『プライドフィッシュ』の値段について
『プライドフィッシュというからには高いんじゃないの?』と思われる方も多いかもしれませんが、決してそんなことはありません。
実際、僕はスーパーの魚屋に勤めていますが、『プライドフィッシュってメチャクチャ高い!』と思ったことはありません。
春の山口産の瀬付きあじなら1尾150円~200円で買えますし、夏の千葉県産のいわしなら1尾40円~60円。秋の山口県産の剣先いかならサイズにもよりますが1杯398円~780円くらいで買うことができます。
『安い・旨い・新鮮』これら三拍子が揃った最高の魚が『プライドフィッシュ』だということをお伝えしておこうと思います。
※もちろん魚種によって価格はまちまちです。
まとめ:『プライドフィッシュ』ぜひ食べてみてください!
以上、プライドフィッシュについてでした。
『鮮魚の消費量を上げる』といった目的から始まったプライドフィッシュ。
僕が勤めているスーパーで取り扱うようになってからまだ数年しか経っていません。
初めて聞いた時には『えらい豪儀な名前やな!』と感じていましたが、実際に取り扱うようになってからは『名前負けしない立派な魚やな!』と思うようになりました。
職権を乱用して、ちょいとつまみ食いする(笑)こともありますが、『やっぱプライドフィッシュ旨いわ!』と感じますし、自信をもってお客さんにすすめることができます。
お買い物の際に、もしプライドフィッシュのシールを見かけたら、ぜひとも食べていただきたいと思います。
↓プライドフィッシュ公式サイトはこちら↓
www.pride-fish.jp
公式サイトを眺めているだけでも、結構おもしろいですよ。
店頭で気になるプライドフィッシュを見かけたら、公式サイトで『漁師さんのこだわり』を見ていただいて、ぜひ旨い魚を食べて下さいね!